startup weekend fukuoka に参加して思ったことと、次に参加する皆さんへ

startup weekend fukuoka に参加して思ったことと、次に参加する皆さんへ

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しかだよ。

福岡開催は初となるstartup weekend fukuoka に参加してきました。とても実りある3日間でした。

Event | Startup Weekend

いいこともわるいことも、色々と思ったことまとめます。

学んだこと

たくさん失敗できた

たくさん失敗した。

時間が足りなくなった。プレゼン準備が不十分だった。チーム内のビジョンが揺らいだりもした。マネジメントもプレゼンもスケジュール管理も失敗だらけ。

スケジュール管理をミスったのでプレゼン準備の時間が足りなくなり、プレゼンも大変ぐだぐだになってしまった。チームで作った素晴らしいアイデア・デモもうまく表現できなかった。イベント中最大の失敗でした(´・ω・`)

でも、失敗したからこそ僕達のチームはとても多くの事を学んだ。僕たちは失敗できた。そして僕たちは成長できた。

チーム
  • 一人では不可能

それぞれの専門性を活かしたチームで一つのサービスを作るのはすごく楽しい。すごく早い。まるでジェットコースターみたい。とてもわくわくしてスリリングで感動する。

僕達のチームはデザイナー二人、プログラマー二人、マーケッター一人という素晴らしいバランス構成だった。みんな若くて平均年齢28歳。始めて会ったのに友達の様に親しみ、話はサクサク進んでいった。(自分をプログラマーに換算している所に落とし穴があった。)

  • リーダー役は実作業はできないと思ったほうがいい。

はい。これ大事です。リーダーは実作業できないと思ってください。プレゼン準備とかで意外と時間がありません。意外と時間がありません。はい、二回言いました。吹出してくる問題に対応するので手一杯です。

プレゼンの重要性

  • 3日間頑張った成果は最終日のプレゼンで評価される。

逆に言えば、最終日のプレゼンのために3日間デザインしたり、コーディングしたり、マーケティングすると考えたほうが良い。全ては最終プレゼンで表現する。そのための準備は2日目からとりかかっても早過ぎることはない。

リーダーは最終日のプレゼンに向けて作業するべき。最終日の5分間プレゼンがこのイベントの最終アウトプットだから。最高の製品を作っていても、それを紹介するプレゼンがぐだぐだなら、それはぐだぐだな製品にしか見えない。実装と同時にプレゼン準備を進めよう。

話したいことの問題提議、解決策、具体策を即座にまとめるコツ

最初に1分間ピッチって言う自分の考えているアイデアを話す機会があります。まじ短いですよね。でも1分間でまとまらない複雑な物はそれがすでになにか間違っているのです。短い時間でうまく話すには以下みたいな感じにすればうまく出来ると思います。

  1. みなさんにもこんな事で困ったことありませんか?(問題提議)
  2. 我々はその悩みを解決すべく◯◯を開発しました。(解決策)
  3. これをこうやって使えば皆さんの悩みは無くなります。(具体策)

認識違い

参加者と主催者側で明らかなゴールの認識違いがあった。

  • 参加者側は製品をローンチすることを目的としていた。
  • 主催者側はビジネスプランまでまとめてプレゼンして欲しかった。

これは正直、主催者側はwebに情報を書いておくべきだとと思う。startup weekend については、よく

「あれってなにするイベントなの?」

と何度も色んな人に聞かれたし、僕もうまく返事できなかったし、参加してみたらちょっと違った。

認識違いがあったゆえに、2日目で多くのチームが方向転換を余儀なくされた。それは良い意味の方向転換だったけど、始めから分かってる方がよかった事だと思う。

なんか違うと思ったこと

ローンチするのが目的かと思いきや、プレゼンするのが目的だった。デモが出来てないチームはプレゼンする機会すら得られないかと思いきや、デモなんて無くてもよかったようだ。実装ほぼ0,イメージ図だけでプレゼンしているチームもあった。

でも、それはどうだろう。それはstartup weekendなのか?デモがないプレゼンも幾つかあったけど、それただのアイデアプレゼン大会じゃないだろうか。

no talk. all action.って謳ってるけど、良く議論してアイデアを纏めているチームのほうが評価はよかったりもする。いつの間にかall takl. no action.になってしまっていないだろうか。

正直、思ってたのとちょっと違った。もっとシビアかと思った。デモ重視かと思った。

そうじゃなかった。

それが良いことなのか、悪いことなのかはわからない。どうするのがベストなのかはわからない。

僕の意見は、夢のようなアイデアより動くデモを高く評価したほうがいいということだ。所詮アイデアはただのアイデアで、100個集まっても1つの動く製品には敵わないのだ。

まとめ

ぐちってますが、ここ最近の勉強会・イベント・セミナーの中でもっとも素晴らしいイベントでした。イベントが終わって数日間はstartup weekendの事で脳みそが支配されます。仕事を寝坊する人続出です。それぐらい"刺激的"な3日間でした。

きっと失敗します。思ったように進みません。例え優勝できなくても、ここで得るものはとてもたくさんあります。皆さんも是非参加してみてください。

ノシ

----- COMMENT: AUTHOR: re_shikajiro URL: http://d.hatena.ne.jp/re_shikajiro/ DATE: 09/06/2011 02:20:02 www.silueta.me ですが、まだ機能がめがっさ少ないので、今はお試し版だと思われてください。

みんなそれぞれの感じ方でそれぞれの学び方をしてるんだなぁと思いました。 ----- COMMENT: AUTHOR: kenz DATE: 09/05/2011 18:33:39 伝え方が悪かったです。
言いたいことは同じだと思っています。
プレゼンは余興じゃないです。余興なのは表彰されかどうかで、それに表彰も時間の無駄というほど悪いものではなかったです。
表彰されるためのイベントじゃないという事を言いたかったのです。

本当の目的は「このイベントでなにかを学」ぶ事だと思います。
そして、それを「これから」に活かした人が勝者だと思っています。
ですので
>ローンチするのが目的かと思いきや、プレゼンするのが目的だった。
という訳ではないと思っています。
イベントの表彰では夢のようなアイデアが表彰されても
市場はより動くデモを高く評価するので、
スタートアップするつもりなら表彰されるだけではダメでサービスを作る価値があると思います。

主催者側の情報提供不足については主催者側も認めていました。
今後協力していく必要があると思っています。

シルエッタリリースされたんんですね
ぐぐってもでてこないのでURLを教えていただけますか? ----- COMMENT: AUTHOR: kurihei DATE: 09/05/2011 15:20:17 李さんの話によると、最初のスタートアップの投資はエンジェル投資が多いらしく、その段階での投資決定は光るアイデアがあるかどうかではなく、人間を見て決めるそうです。投資がリターンとなるのは早くても5年後、普通は7,8年後で、その頃技術がどうなっているかは誰にも分からない。googleさえ傾いているかもしれない。その時に、「この人は面白い。この人だったらどんな状況になってもプランを変更してアウトプットを出していくだろう」と思った人に投資するそうです。もちろん、その中に実装能力とかも入ると思いますし、プレゼン能力の高さもあると思うし、單純に人に好かれる人気者とかもあると思います。そこら辺の基準で判断しているのではないかと思いました。(セカンドラウンドの大きな額の投資は商品の社会に与えるインパクトと実現力で決まると思いますが)。ちなみに私ももっとアイデアの良さと実現能力を競うイベントだと思っていたので、初日は「なんか違うな」って思いました。けど、終わってみると非常に得たものが大きなイベントだったなと思いました。 ----- COMMENT: AUTHOR: re_shikajiro URL: http://d.hatena.ne.jp/re_shikajiro/ DATE: 09/05/2011 10:47:29 Silueta随時バージョンアップしてますので、お楽しみに!

もしプレゼンとその表彰が余興ならばやるべきではないです。時間の無駄になってしまいます。
プレゼンと表彰には意味があります。どんなに素晴らしい(だろう)サービスを作っても、人に分かりやすく伝えないと分かってもらえないということです。分かりやすくないと誰も使わず、投資も受けれません。優勝したチームはそれらがトータルで優れていたということです。
そして参加している全てのチームは優勝を目指すべきです。アイデアも実装もプレゼンもすべてうまくやる必要がある。それがstartup weekendだと思います。(なんてレベルが高い・・・!)

僕の思う勝者はこのイベントでなにかを学んだ人達だと思ってます。kenzさんの言うとおり、優勝しても投資受けれるわけじゃないし、ローンチしたわけじゃないから顧客もできたわけじゃないし。(そういえばリリースしたのはsiluetaだけなのかな?えへへ)
「これから」が大事なんだと思います。負けたからといって拗ねていたら本当に敗者になってしまうでしょうね。

というわけで、siluetaのバージョンアップをお楽しみに! ----- COMMENT: AUTHOR: kenz DATE: 09/05/2011 08:52:58 startupweekendお疲れ様でした
シルエッタ面白いアイディアでローンチ楽しみにしています

プレゼンの比重が重たくて実装が軽視されていたのは主に表彰についてではないでしょうか?
私はあのイベントの目的はスタートアップに必要な考え方を学ぶことで表彰は余興だと思っています
優勝目的で行くとプレゼン最優先でデモやるのが一番だけれど
李さんが言われていたここには敗者は居ないと言われたのはとてもオブラートに包まれていて本来の意味はここには勝者は居ないという意味だと思っています

勝者は表彰されるサービスではなくイベントが終わった後にスタートアップして市場に認められる人では無いでしょうか